目標を見つける
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目指す山からクライマーのセンスがうかがえる。
目標は、探す努力がないと、なかなか見つからない。また、好みがないと目にも留まらない。
でも、四六時中、山のことを想っている僕には、必ず見つけられている。
どっしりとした重量感に溢れた山が好きだ。
甲斐駒ヶ岳、モン・ブラン、ブロードピーク、チョ・オユー、マカルー、K2、ギャチュン・カン、クーラ・カンリ…。
ペンのように鋭く尖った山も好きだ。
ドリュ、マッターホルン、フィッツ・ロイ、アマ・ダブラム、ガッシャブルムⅣ峰、レディースフィンガー、ビャヒラヒタワー、西上州一本岩、タフルタム…。
巨大な、手掛かりの少ない一枚岩も好きだ。
穂高屏風岩、ハーフドーム、エル・キャピタン、トール、ポタラ、オルカ…。
エレガントな氷の筋も好きだ。
烏帽子大氷柱、錫杖1ルンゼ、ペン・ネビス、トラペシオ…。
時折、写真を見つめながら、心の底からその山が登りたいか自問自答する。
限界状況への渇望から深く考慮せず計画を進めては絶対にいけない。
そしてその選んだ山に全身全霊を傾けるに値するラインが浮かんだ瞬間、胸がざわめく。
チャンスはそう易々とは巡ってこないが、慌てずに素直に体の声を聞かなくてはいけない。
「おまえが本当に登れるのか」と。
「これは面白そうだ」の閃きにも波があるようだ。
いくつものアイディアが生まれ、どれから手を付けるか迷うことさえある。強引な方法ではなく、軽やかに攻略できるか検討する。
アルピニズムと死
2014年11月5日 初版第1刷発行
著者 山野井泰史
発行人 川崎深雪
発行所 (株)山と渓谷社
ヤマケイ新書 アルピニズムと死【電子書籍】[ 山野井 泰史 ] |
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